彼の人が退所してしまうから

 

「ジャニオタといえばはてブか?」なんていう皿よりも浅い考えで登録したはてなブログ。まさかこんなことで記事を書く羽目になるとは毛ほども思わなかった。ほんとはTOKIOについての記事を書くためだったのに。

はじめに言っておくと私は関ジャニのファンではあるが渋谷担ではない。完全に他担の戯言なので気に食わない方は速やかにブラウザバック*1してほしい。ちなみに安田と錦戸のヤンマー担である。掛け持ち担で掛け持ちオタクだなんて時代が時代なら市中引き回しの上、打ち首獄門は免れないだろうなと思う。

 

推しグループのセンターもといメインボーカルが、おととい退所の表明を行った。

経過としては突然推しグループのセンターが脱退するという金曜日がTwitterに流れていたことが始まりだったろうか。

そして話題になったころ、私はもう5月に行く予定のNEWSのライブのことで頭がいっぱいで、この件については正直歯牙にもかけていなかった。

見て見ぬふりとかではなくて、まったく気にしていなかった。むしろ名前を挙げれば記事が売れる、閲覧数が伸びて稼げる、そう思われるほどに成長したのかなって考えてた。

でもその後もあまりにもその話題が止まなくて、むしろ騒いでるオタクが目に入るのが鬱陶しくて仕方がなかった。それでもなお記事を信じることなんてなくて「関ジャニすげぇな~人気になったんだなぁ」なんて余裕ぶちかましてた。

 

違和感、というか気になり始めたのは4月14日に『渋谷すばるが会見を開く』っていう見出しを見かけてからだった。気にしてないつもりでいただけで、本当は死ぬほど気にしていたのかなと自分でも思う。まぁ正直思わないでいるほうが難しいほどには彼の人が音楽に傾倒してるのはファンの誰しもが気づいてただろうし。

14日をドキドキしながら過ごして、でもなんとか気にしないようにまたNEWSで不安をかき消してた。

 

15日当日、前日に盛り上がりすぎたスカイプの余韻を残しながら目覚めると、公式から見たこともないお知らせメール。飛び起きて、意味もわからないまま朝ごはん食べて待機した2時間近く。生きた心地がしなかった。

時間になって本人のコメントを見て、理解もできずにとにかくパニックになりながら泣き叫んだ。正直自分でも引くレベルだった。はじめはほかのメンバーのコメントが掲載されていることも気づかなかった。関ジャニのことになるとこんなにも余裕がなくなる自分がいることを改めて痛感して、ほんとに馬鹿だなぁって思った。

そのあとは友人に声かけてほぼ無理やり会ってもらい焼酎をあおってめそめそ泣きました。友人マジでありがとう。

とりあえず周りを気にせず泣けるとこ、と思ってカラオケに飛び込んでいたのだが、そこで友人がNEWSの『星をめざして』を歌った後、私の肩をわし掴んで言った「この曲で”8人”から”6人”になりました」の言葉の重みは忘れないし超怖かった(友人はNEWSオタ)

 

私はアイドルが好きです。中でもアイドルらしくないアイドルが一番好き。普段は見せないアイドルスマイルをライブの時だけ惜しみなく見せてくれるらしくないアイドルが大好き。

私の初恋、いや唯一神TOKIO山口達也で、物心ついた時から片思いしてる。オンリーユーじゃなくてオンリー山口達也。正直離婚したからチャンスだなとすら思う。ワンチャンあるよな!(ない)

そんなTOKIOは、アイドルなのにバンド。アイドルなのに農業。アイドルなのに建築。

ジャニーズ1のなのにさんじゃないかと思う。

彼らはジャニーズには珍しいバンドスタイルで20年以上活動してきた。

みなまで言うな気持ちはわかる。それでも彼らはアイドルだ。なぜなら明確な日付は覚えてないけどボンビーガールで山口達也が言ってた。「アイドル!アイドル、45ちゃい!」って。めっちゃ可愛いでしょ。

まぁもちろんこれだけではない、何よりTOKIO随一のアイドルはリーダーこと城嶋茂だ。唯一スパンコールが似合う。かっこよすぎる。

 

まぁ、このままいくとTOKIOの記事に強制シフトしかねないから話を戻そう。

アイドルなのに芸人みたいにコントやバラエティ担当。アイドルなのにNGなし。アイドルなのにバンド。だからこそ私が関ジャニにはまるのは自然の摂理とすら言えるのかもしれない。

それでもライブの時になるとおもいっきりのアイドルスマイルで、「ありがとう」「愛しています」と不器用ながらもまっすぐにぶつけてくる関ジャニ∞がめちゃめちゃ好き。 そのギャップがたまらなくて、「彼らがこんなにもかっこよくて美しいアイドルであることを知ってるのはファンの私たちだけ」なんていう優越感まで持ってたりして。

「ジャニーズだし」なんていうクソみたいに何の理由にもならん偏見を蹴散らしてのし上がっていく彼らが死ぬほどかっこよくて心から惚れている。ハマった時から、もちろん今も。

だから私はアイドルとしてステージに立つアイドルらしからぬ彼らが大好きだった。

メトロックで関ジャニ∞っていうアイドルグループやってます!」と高らかに宣言する姿をみて全力で泣いた。

 

何かの番組でライブツアーの裏側に密着していた。その時の言葉が忘れられないで今もいる。スタッフに「こんなにレベルが高いならバンドだけでもいいんじゃないですか?」と聞かれて「それは僕らのエゴだから。ファンの人の中にはダンスを楽しみにしてきてくれる人もいる」と答えていた。

たしかその時に受け答えをしていたのは安田くんとマルちゃんの二人だったと思う。

 プロのアイドルだなぁと思わされたとともに彼らの中でバンドという比重がかなり重くなってることを感じた。

 あぁ、彼らはアイドルグループじゃなくてバンドグループになりたいんだなぁって思った。彼らはアイドルを選択してしまったがために…とすら思った。

何度もいうが私はアイドルが好きだ。『アイドルなのに』っていう枕詞がハチャメチャに好きで心が躍ってしまう。だってその偏見がある時点でもうギャップが生まれることに違いないから。「どうせ3枚目なんでしょ?」って飛び込んでみたら実はキラキラアイドルでした、なんて最高に胸アツでしょ。瓶底メガネのブサメンが眼鏡をはずすと超絶イケメンっていうこすり尽くされた諸法と同じなわけよ。

さて、ここで事務所を辞めてただのアーティストになってしまうとどうだろう。もちろん魅力は変わらない。でも私にとって一番大切な『アイドルなのに』が消えてしまうのだ。この枕詞がなくなることで増えるファンは多いだろう。この枕詞は鋼鉄のように重い呪いでもあるからだ。偏見があるというのはやはり取っつきにくい。お金がかかることなら、なおさらに。

きっと事務所を辞めた彼はぐんぐん伸びる。彼は自分の最も得意とする土俵に立ってはいなかった*2のだから。

ここで「嫌い」「興味がない」として割り切ればいいのでは、という話なのだがそれができたらこんなブログは書いてない。割り切ることができないから困ってるのだ。

 

なぜなら彼が最高で最強のスーパーアイドルである、という夢を見せられてしまったからだ。野生のクマが人の味を覚えて虜になってしまうように。私は渋谷すばるがアイドルである魅力を知ってしまったのだ。

正直まだまだ彼のことを大手を振って送り出すことができない。だって好きなんだもの。今の状況があまりにも簡潔で、あまりにも親切で、あまりにも入る隙がなくて、あまりにも暴力的だと思う。消費者は受け入れることしかできないのは重々承知しているし、会見までしてくれて文句をいう短所もない。だから一方的で暴力的。完璧すぎるために嫌いになることすらかなわない。応援したいのだ。

6人体制になることもついていけるかどうかがわからない。 もともとお笑いが好きでバラエティが好きなので、ユーモラスな彼が絶妙なタイミングで放つ一言が大好きだった。それが見れないとなると物足りなくなるのではないかと不安で仕方ない。

すべては始まってみないとわからない。それに尽きるのだが、どうしても不安でつらくて怖いのだ。変わってしまうことが怖くいなくなるのがどうにも寂しい。時間が解決するのを待つのはあまりにも無力だ。

どうか、ここにいて、立って、歌っていてくれないものだろうか。

 

Twitterでは、全員で退所して7人でやってほしいというツイートを何回も見かけたが、私は全員そろって『アイドルなのに』の言葉を捨てられてしまったら、それこそ死んでしまうかもしれないので絶対にやめてほしい限りである。

 

*1:なくしてはいけない古の文化

*2:アイドルである以上は音楽のみを専門にはできないという意味